ゲームだけじゃない!フォートナイトのビジネス活用事例とその可能性
- 邦博 山田
- 4月24日
- 読了時間: 4分
大人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」。実は今、このゲームが単なるエンターテイメントの枠を超え、多くの企業から注目を集める「ビジネスプラットフォーム」へと進化していることをご存知でしょうか?
今回は、フォートナイトがどのようにビジネスで活用されているのか、具体的な事例やメリット、そして将来性について詳しく解説します。
「フォートナイト クリエイティブ」が鍵
ビジネス活用の中心となっているのが、フォートナイト内の「クリエイティブ」モードです。これは、ユーザーが自由にオリジナルの島(マップ)やゲームモードを作成できる機能。企業はこの機能を活用し、自社のブランドや商品をテーマにしたユニークな体験を提供しています。
具体的な企業活用事例
すでに多くの有名企業が、フォートナイト クリエイティブを活用したプロモーションを展開しています。
Nike: 人気スニーカー「Air Max」をテーマにした「Airphoria」ワールドを公開。「究極のスニーカーハント」と題し、ゲーム内でスニーカーを探す体験を提供しました。
マクドナルド (北米): 日本のアニメ文化に着想を得たキャンペーン「WcDonald's(ワクドナルド)」の一環として、オリジナルマップを公開。ファンが作ったミーム(ネットで流行するネタ)を公式が活用したユニークな事例です。
ラルフローレン: 自社のファッションコレクションをフォートナイト内に登場させ、現実の商品に基づいたゲーム内アイテムを提供。さらに、実際に購入可能な「Polo Ralph Lauren x Fortnite」カプセルコレクションも販売しました。
コーチェラ・フェスティバル: 有名音楽フェス「コーチェラ」の世界観を再現した「Coachella Island」を公開。アート作品の展示やミニゲーム、人気アーティストPorter Robinsonの楽曲などを楽しめました。
コカ・コーラ: 新商品「Zero Sugar Byte」のプロモーションとして「Pixel Point」ワールドを公開。様々なミニゲームを提供しました。
東京メトロ: 「Save the Station」マップで銀座線の駅を再現。幅広い層へのアピールと東京の魅力発信を目的としました。
なぜ企業はフォートナイトを活用するのか? メリットは?
企業がフォートナイトに注目する理由は、単なる話題性だけではありません。
巨大で多様なユーザー層へのリーチ: フォートナイトは世界中に膨大な数のプレイヤーを抱えており、特に若年層へのアプローチに効果的です。
没入感のあるクリエイティブな体験: クリエイティブモードを使えば、従来の広告とは全く異なる、ユニークでインタラクティブなブランド体験を創造できます。
自然な商品紹介と統合: ゲームの要素として自社の商品やサービスをマップ内に組み込むことで、楽しみながらブランドに触れてもらう機会を作れます。
高いブランド認知度向上効果: 印象的な体験は記憶に残りやすく、ブランドの認知度や好感度向上に繋がります。
革新的なPR・マーケティング: 「ワクドナルド」のような、ゲームプラットフォームならではの斬新なキャンペーンが可能です。
収益化の可能性も: 「島クリエイタープログラム」を通じて、制作者はマップから収益を得ることも可能です(ただし、プログラムの規約はEpic Gamesにより管理・変更されます)。
フォートナイトの将来性とビジネスの可能性
フォートナイト クリエイティブは、単なるマップ制作ツールから、メタバース(仮想空間)プラットフォームへと進化を続けています。
メタバース空間での持続的な展開: 企業はフォートナイト内に継続的なブランド拠点を設け、ユーザーと長期的な関係を築くことができます。
マーケティング以外の応用: 研修プログラムや3Dデザイン教育など、教育分野での活用も始まっており、ビジネス応用の幅は広がりそうです。
技術的進化 (UEFN): 「Unreal Engine 5」をベースとした「UEFN (Unreal Editor for Fortnite)」の登場により、より高度で美麗なグラフィックの体験制作が可能になっています。
まとめ
フォートナイトは、企業にとって魅力的なマーケティングおよびコミュニケーションの場となりつつあります。活用にあたっては、「マップへの訪問者数を最大化したい」「長期的なブランド認知度を高めたい」など、明確な目標設定が重要です。
フォートナイト、UEFN、そして基盤となるUnreal Engineの可能性を探ることで、これまでにない新しいビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
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